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2007年5月19日(土) 三重県伊賀市イベントスペース「風庵」 昼の部 14時開演 夜の部 18時半開演 三重の南遊亭栄歌さんの企画で、伊賀の「風庵」さんでの落語会に メインで呼ばれるという光栄を受け、行ってまいりました。共演者には 社会人落語選手権の覇者やら国文祭の受賞者やら、そうそうたるメ ンバーが名を連ね、下座も本格的。こんな嬉しい機会は二度と得られ ないかもしれないと思うほど、中身の濃い、充実した楽しい時間を送る ことができました。栄歌さん、風庵小川さんをはじめスタッフの皆さん、 共演者のみなさんに心より感謝、感謝です!! ←幹線道路から田んぼ道へ入る入り口にはこんな看板が! |
※風景写真はてい朝さんご提供

イベントスペース「風庵」全景と周りの景色。猿がよく出るんだそうです!
【昼の部】14時開演
※高座の写真はスタッフの足代さんによるものです。

楽屋に着いて早々、皆が下座のお稽古。気合充分。
二番太鼓は圓九、御免、栄歌のお三人。本番はさらに気合充分!

「十徳」 隣乃玄張
「全国アマ落語名人」の一番手は玄やん。あのキャラは高座に上がっただけでお客様の顔が和む・・・
これは、はっきり言って努力ではない部分?!天性ですね(笑)。
高座では自家薬籠中のネタでお客さんをしっかり落語モードにしてくれました。

「旅行日記」粗忽家酔書

紙切り 粗忽家酔書
はじめに一席「旅行日記」をやって、その後紙切りのご披露。落語はともかく、
今回は紙切りを伊賀の皆さんにご披露させていただくのが私の役目とばかりに、張り切って臨みました。
「藤娘」、「宝船」のあと、御題を頂戴して「牡丹」「五重塔」(上の写真)「忍者」の三つのご注文。
実は植物はよくでる題であるものの、大の苦手(笑)。季節感を表すんでもっと勉強しなくては・・・。
「忍者」では下座のやん愚さん、圓九さん、栄歌さん、御免さんが「仮面の忍者赤影」を演奏して下さって
会場も盛り上がり、おまけにお客様から「忍者スリッパ」(つま先側、かかと側両方から履ける・・・)まで頂戴して
ありがたいことです。ところで、「忍者スリッパ」はちとサイズが小さかったかな…
「両方から履けるスリッパ」は「どちらからも履けないスリッパ」になってしまいました…。
「崇徳院」千里家圓九
昼の部中トリはご存知圓九さん。大阪の社会人落語選手権で5連覇したという実力の持ち主。
その澱みのない口跡といい、表情といい、間といい、さすがアマ落語日本一。
ハイレベルなメンバーの中にあってもさらに安定した高座。隙がないという感じ。いやあ脱帽です。
客席からお客様の笑い声が響くたびに「すごいなあ・・・」と楽屋でひとしきり感心していました。
お客様をひとしきり笑わせて中入り。
中入り

「九日目」南遊亭栄歌
くいつきで登場は栄歌さん。今回の寄席の告知をしたところ、
「栄歌さんは出ますか?」との問い合わせが風庵さんにひっきりなしにあったとか。それはそうでしょう。
その実力とキャリアをみれば、お客さんが栄歌さんを目当てにおみえになるのもうなづけます!
今回のこの演目は珍しいもの。登場人物の業がよく出ていて面白い小品です。
中入り後のお客様をしっかり「笑いモード」にして、バトンを渡してくれました。

「片棒」粗忽家酔書
今回の出演にあたって、いくつかネタの候補をあげて栄歌さんに選んでもらったのがこのネタ。
自分ではこのところの旬のネタなのでリラックスして高座に上がれました。
はじめ、『三重のお客様に自分の江戸落語でウケるのかしらん』という心配がありましたが、
もうここまでくれば心配は無用。ハイレベルな共演者たちによって、客席は十二分に温まって笑いモード。
こんなに演りやすく、気持ちのいい高座はそんなにはないというくらい満足な時間でした。
皆さんに感謝しながら昼の部のハネ。
終わりに清水彩月さんのチンドンパフォーマンスのおまけつき。
【夜の部】18時半開演

「子ほめ」千里家やん愚
夜の部の開口一番はやん愚さん。昼の部は下座でずっと三味線担当でしたが、
ここは下座のお三味線は圓九さんに任せての登場。
計算されたような?雑談的マクラでお客様を湧かせ、本題へ。愛嬌のある表情で「子ほめ」を熱演。
上方の「子ほめ」を久しぶりに聴きましたが、楽しいですなあ〜。

「真田小僧」粗忽家酔書

紙切り 粗忽家酔書
昼の部同様に落語を一席して紙切り。昼の部からの通しのお客様が半分いらっしゃるとは知りつつ
マクラで「酔さま」ネタの自己紹介。やっぱりウケはイマイチでした(笑)
鋏試しで「相合傘」、「大黒様」のあと出たお題は「相撲」「猿」「芭蕉」。
「芭蕉」という声に、『そうだ!伊賀には芭蕉忍者説があったんだ!』と思い出した次第。
そういえば近くの「さるびの温泉」の「さるびの」は芭蕉の「猿蓑」から来ているとか。
もっとリサーチしておけばよかったなあ・・・と高座の上でいつもの反省。(遅い!)
・・・といっても切らない訳にはいかないので、一生懸命切りました。はい。

「紙入れ」秋風亭てい朝
中トリは広島演芸協会会長のてい朝さん。国民文化祭や東京社会人落語選手権で優勝や受賞の経験のある実力者です。
実は先週に広島でのてい朝さんの独演会に出させていただいたばかりで、2週続けて御一緒させていただいた仲。
今回は夜の部の中トリだけの出番で、出番を沢山いただいた私としては申しわけない限りでした。
満を持して登場のネタはお得意の「紙入れ」。相変わらずどっしりとした高座でお客様を自分のペースに。
同じ江戸落語でも、私とは違う持ち味の高座なので参考になります。
「広島の三浦友和」は風庵でも存在感たっぷりでした!
中入り

「テレショップ・パニック」南遊亭栄歌
昼の部に続いてくいつきは栄歌さん。「テレショップ・パニック」はお客様参加型の落語。
どっかん、どっかん、お客様を湧かせるのを楽屋で聴きながら、『わあ、次はやりにくいわあ』と少々弱気の私。
それに比べてお客様は満足だったでしょう。笑い過ぎてお腹の皮がよじれた方もいたのでは(笑)

「明烏」粗忽家酔書
今回のネタ選びでは、これまで上方噺が多い風庵寄席でのネタにかぶらないネタをとのことで
上方にはない「明烏」をエントリー。ただ、せっかく生の本格的な下座が控えてらっしゃるのでと、
少々ハメモノも入れました。こんな演出もアマだからできるのかも。
ここ数年高座にかけていなかったので必ずしも満足のいく出来ではなかったですが、
私としては精一杯やって最後のサゲ「大門で止められます」の台詞。
お客様や下座に助けられた高座でした。感謝。



打ち上げは風庵の居間できーさんやスタッフの皆さんの手づくりの自然食と美味しいお酒で一盛り。
今回がはじめての顔合わせで、お互い名前も知らないというスタッフ、お客様同士も
まるで随分以前からの知り合いのように楽しく語らい、飲み交わす。これも風庵のきーさん、お父さん、
そして大自然の中の風庵というスペースの持つ懐の深さがそうさせているのではないかと感じました。
皆さん本当にありがとう!
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