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第29回秋風亭てい朝の落語をぶつ会

2007年5月12日(土) 18時開演 広島市南区民文化センター

広島で活躍している秋風亭てい朝さんが長年やってらっしゃる「ぶつ会」にゲストとして呼んでいただきました。初めての広島での高座に緊張しっぱなし。声をかけていただいたてい朝さんに恥をかかせないよう、精いっぱい頑張りました。紙切りも披露できて、自分としては大満足。打ち上げでのお好み焼きも美味しかったです!


140席ほどのちょうどいい広さの会場。高座の後ろの屏風は
てい朝さんの手作り。壁には同じく手作りの千社札。


「つ る」六ツ家千艘さん

開口一番は広島演芸協会所属の千艘さん。千艘さんは九大出身で、福岡の「はこざき落語会」にも所属している方。以前からお名前は聞きながら 高座を拝見する機会がなかったのが不思議なくらい福岡に縁のある方なのです。今回の「つる」はネタおろしとのこと。ご本人はどうなることやらと出番前は控えめのコメントでしたが、どうしてどうして。明るく元気のよい爽やかな高座ぶり。てい朝さんが自分の独演会でいつも開口一番を頼んでいるわけがわかりました。


「そば清」秋風亭てい朝さん
続いてこの会の主役のてい朝さん。まずネタおろしの「そば清」。楽屋入りしてからも熱心にお稽古するてい朝さんには「芸人」らしい緊張感が。出番前に楽屋での部外者の雑談は禁物・・・そんな先輩の言葉を思い出しました。いざ本番では、そばのさまざまな食べ様のところで、盛んに笑いを取っていました。


「片棒」 粗忽家酔書
中トリを仰せつかって出したネタは「片棒」。次男銀次郎に「秋川雅史」の「千の風になって」を歌わせるところはやっていて楽しいところ。ただ練習ではもっと上手くマネができるのになあ(笑)。たい平師匠は「お見立て」に挿入していますが、あと1年くらいは使えるネタでしょうか。自分なりに満足な出来だと思って後でビデオをみたら、三男鉄三郎のところで「火事でこんがり・・・」のネタを入れ忘れている!なかなか満足にはいかないものです。

仲入り


紙切り 粗忽家酔書
今回、この紙切りを 広島のお客様の前でさせていただけるのを 自分としても楽しみにしていました。鋏ためしの「藤娘」「宝船」のあと、出たお題が「早乙女の田植え」。広島のお客様はなかなかコアです!そのあと「イノシシ」に「猫」。なんとかかんとか切りましたが、何度やっても冷や汗でびっしょりになります。それにしても予想していた「もみじ饅頭」「安芸の宮島」はでないまま。なかなか予想は当たらないもんです。


「三枚起請」秋風亭てい朝さん
てい朝さんによると学生時代から何度も高座にかけているものの、このところ何年かやっていないとのこと。口慣れたテンポで上出来の高座だと思いましたが、てい朝さんの高座を学生時代からずっと聴いている奥様によると、「以前の方がよかった」とか(笑)。奥様はずうっとてい朝さんのよきパートナーであり、厳しい批評家であり、そして一番のてい朝ファンなんでしょうね。そんな感じがお二人の間にはムンムン出ていました〜。ご馳走様です。片づけが終わってから会場の一階にあるお好み屋さんで打ち上げ。アンケートにはお客様のいろいろな声が書かれていました。この会は、てい朝さんの地道な勉強会なんだなあと改めて感心した次第です。





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